保育園・保活

保活とは?東京で妊娠中から始める保育園準備

保活とは、保育園を探し、見学し、申込書類や復職時期を確認する準備のこと。東京23区では区ごとにルールが違うため、妊娠中から公式情報を確認しましょう。

東京で妊娠中から保活を始める家族と保育園地図のイラスト
保活は、区役所、保育園見学、勤務先書類、復職予定を同じ予定表で進めます。

保活とは、保育園や保育サービスを探し、見学し、区役所の申込時期・必要書類・復職時期を確認しながら、子どもの入園に向けて準備する一連の行動です。 東京では、認可保育園などの申込窓口、締切、指数、出生前申込、必要書類が区ごとに異なります。国の制度上、保育の必要性の認定や利用調整は市町村が行うため、最終的には住んでいる区の公式入園案内を確認する必要があります。(こども家庭庁)

この記事では、東京で初めて保活をする妊娠中・育休中の家族向けに、「保活とは何か」から、妊娠中にできる公式確認、保育園見学、申込準備、勤務先人事・労務担当への確認、入れなかった場合の次の確認先まで整理します。

保活は「保育園を探す」だけではなく、住んでいる区、出産予定日、復職予定、勤務先書類、希望する入園月によって次の行動が変わります。

保活とは、保育園を探して申込・復職準備まで進めること

「保活」は、法律名や正式な行政手続名というより、保育園入園に向けた準備全体を指す日常的な言葉です。東京での保活には、主に次の行動が含まれます。

保活でやること具体例
制度を知る認可保育園、認証保育所、認可外保育施設などの違いを知る
区のルールを確認する申込期間、指数表、必要書類、出生前申込、空き情報を確認する
施設を探すここdeサーチ、東京都の保活ワンストップ、区公式ページ、園公式ページを見る
見学する生活リズム、0歳児受入、延長保育、持ち物、連絡方法を確認する
書類を準備する就労証明書、申込書、保育の必要性を示す書類などを確認する
復職・育休を確認する勤務先人事・労務担当、必要に応じてハローワークに確認する

国の制度では、保育所等の利用にあたり、市町村が保育の必要性を認定し、申込者の希望、施設の状況、保育の必要性の程度などを踏まえて利用調整を行います。(こども家庭庁) そのため、東京23区で保活をする場合も、「東京全体で同じ」と考えず、自分の区の公式情報を確認することが重要です。

東京では「区ごとの確認」が最初の重要ポイント

東京23区では、保育園の申込時期、締切、書類、指数、出生前申込の扱いが区ごとに異なります。

妊娠中から保育園申込みまでの保活ステップを整理したカレンダー
見学、申込み、就労証明書、復職予定を早めに並べると次の確認先が分かります。

たとえば、渋谷区の令和8年度4月一次募集では、オンライン・郵送の申込期間と窓口申込期間が別に案内され、就労の場合は勤務先が作成する就労証明書を準備するよう案内されています。(渋谷区) 目黒区では、令和8年度の4月一次・二次募集や月別入所の締切・結果公表日が表で案内され、2月・3月入所は実施しないとされています。(目黒区)

このように、同じ東京23区でも「いつ申し込むか」「どの方法で出すか」「出生前に申し込めるか」は区ごとに確認が必要です。

妊娠中にできること、出産後でないと決まらないこと

妊娠中でも、保活の準備はかなり進められます。ただし、出産後に子どもの生年月日や正式な情報が必要になる場面もあります。

時期妊娠中にできること出産後に確認すること
妊娠初期〜中期住む区の入園案内を読む。入園月の候補を考える。施設タイプを知る。子どもの生年月日、正式な申込情報
妊娠中期〜後期施設を探す。見学する。就労証明書の準備時期を人事・労務担当に聞く。出生前申込可否を区に聞く。出生届後の情報、必要書類の最終確認
出産後申込期限に合わせて正式申込。結果通知を確認。面接、健康確認、入園前書類、復職日
入れなかった場合次の申込月、認可外・認証等の選択肢、育休・給付の確認先を整理。保留通知、申込書控え、人事・労務担当・ハローワーク確認

出生前申込の扱いは区ごとに異なります。渋谷区の令和8年度4月一次募集では、2026年4月1日までに生まれる予定の子どもの申込も同じ日程で受け付けると案内されています。(渋谷区) 一方、荒川区では出生前児童の申込は4月入園申込の時期に限ると案内されています。(荒川区) そのため、妊娠中の家族は「自分の区で出生前申込ができるか」を必ず確認してください。

東京の保育サービスの種類をざっくり理解する

認可保育園など

認可保育園などの利用では、区・市町村が保育の必要性を認定し、利用調整を行います。申込先、締切、必要書類、指数表は住んでいる区の公式案内で確認します。(こども家庭庁)

東京都認証保育所

東京都認証保育所は、東京都が大都市の保育ニーズに対応するために設けた独自制度です。東京都は、0歳児保育、13時間開所を基本とすること、利用者と施設の直接契約などを特徴として説明しています。(東京都福祉局) 認証保育所を検討する場合は、東京都の一覧や施設公式情報を見たうえで、空き、料金、受入月齢、見学可否を施設に確認します。東京都は認証保育所一覧も公開しています。(東京都福祉局)

認可外保育施設など

認可外保育施設や企業主導型保育施設などを検討する場合も、施設ごとの受入月齢、保育時間、料金、空き、見学、入園条件を確認します。全国の教育・保育施設情報は、こども家庭庁の「ここdeサーチ」で所在地、保育内容、定員、実費などを調べる入口として利用できます。(こども家庭庁)

ここdeサーチ、東京都保活ワンストップ、区公式ページの使い分け

Source使い方注意点
区公式ページ申込締切、入園案内、指数表、必要書類、結果通知を確認する最重要。年度ごとに更新確認
ここdeサーチ施設の所在地、保育内容、定員、実費などを広く見る空き・見学可否は施設や区で確認
東京都保活ワンストップ対象自治体で施設検索、見学予約、申込ページ導線などを使う2026年4月時点で19自治体が対象。全区ではない
園公式・園への問い合わせ見学、持ち物、保育方針、0歳児対応、延長保育を確認施設ごとに内容が異なる

東京都は、2026年4月時点で19自治体・1,287施設を対象に保活ワンストップサービスを提供し、施設情報の収集、見学予約、自治体の入園申請ページへのアクセスなどを可能にしています。(東京都デジタルサービス局) 対象には、港区、江東区、渋谷区、杉並区、板橋区、足立区、江戸川区などが含まれますが、東京23区すべてではありません。(東京都デジタルサービス局)

港区では、保育施設情報の収集、見学予約、入園申請オンライン化を含む保活ワンストップサービスが案内されています。(港区) 江東区でも、オンライン相談、指数シミュレーション、見学予約、電子申請ページへの導線などが案内されています。(江東区)

保活はいつから?妊娠中〜4月入園までの目安スケジュール

東京の保活は、目指す入園月によって動き方が変わります。特に4月入園を考える場合、前年秋ごろから申込案内・申込期間が動き始める区が多いため、妊娠中から公式ページを確認しておくと安心です。

ただし、締切は区・年度・申込方法で異なります。渋谷区の令和8年度4月一次募集ではオンライン・郵送申込と窓口申込で期間が分かれており、目黒区の令和8年度案内では4月一次、4月二次、月別入所の締切が表で示されています。(渋谷区)

時期やること確認先
妊娠中住んでいる区の保育園入園案内を探す区公式ページ
妊娠中認可・認証・認可外の違いを知るこども家庭庁、東京都、区
妊娠中施設をリストアップするここdeサーチ、東京都保活ワンストップ、区公式、園公式
妊娠中〜出産前見学予約、出生前申込可否、就労証明書の時期を確認区、園、人事・労務担当
出産後正式申込、結果確認、面接・健康確認区、園
不承諾・保留時次の申込、認証・認可外、育休・給付確認区、人事・労務担当、ハローワーク

荒川区は、申込から内定までの流れとして、期限までに書類を提出し、書類をもとに点数化し、世帯の指数が高い順に内定すると説明しています。(荒川区) ただし、指数や点数は区ごとの基準で変わるため、他区へそのまま当てはめないでください。

4月入園、0歳クラス、出産月の考え方

東京で保活を調べると「0歳4月入園」という言葉をよく見ます。これは、0歳児クラスの4月入園を目指す考え方です。

年齢クラスの扱いも区の案内で確認します。荒川区は、年齢クラスを当該年度4月1日時点の年齢で決めると案内しています。(荒川区) 出産月によって、4月入園の時点で受入月齢に達しているか、見学や申込準備をいつ進めるかが変わる可能性があります。

妊娠中の段階では、次を確認しましょう。

  • 出産予定日。
  • 希望する復職時期。
  • 住んでいる区の4月入園締切。
  • 出生前申込ができるか。
  • 0歳児受入月齢。
  • 見学予約の可否。
  • 申込後に出生後の追加手続きが必要か。

点数・指数は「目安」ではなく、区の公式基準で確認する

保活でよく聞く「点数」や「指数」は、保育の必要性を区が判断するための基準です。ただし、東京23区で共通の1つの点数表があるわけではありません。

国の説明では、利用調整は市町村が優先度をつけて行うもので、具体的な内容は住んでいる市町村に確認する必要があります。(こども家庭庁) 江東区は過去の申込倍率や入所指数ボーダーを公開していますが、毎年変動するため参考として見る情報です。(江東区) また、江東区の指数シミュレーションも、実際の利用調整結果を保証するものではないとされています。(江東区)

つまり、指数は「入れる保証」ではありません。自分の区の最新の入園案内、指数表、過去の倍率、空き情報をセットで確認する必要があります。

就労証明書は早めに人事・労務担当へ確認する

就労を理由に保育園を申し込む場合、多くの区で勤務先が作成する就労証明書が必要になります。

渋谷区は、保育を必要とする事由が就労の場合、勤務先が作成する就労証明書を準備するよう案内しています。(渋谷区) 杉並区でも、保育の必要性の認定や認可保育施設等の申込で、就労状況を証明する就労証明書が必要になる場合があると案内されています。(杉並区)

人事・労務担当に確認することは、次のとおりです。

  • 就労証明書を誰に依頼するか。
  • 作成に何営業日かかるか。
  • 区指定の様式を使えるか。
  • 復職予定日をどう書くか。
  • 育休中、時短勤務予定、転職予定がある場合の書き方。
  • 締切に間に合うようにいつ依頼すべきか。

保育園見学で確認したいこと

保育園見学は、単に雰囲気を見るだけではありません。復職後の生活が成り立つかを確認する場でもあります。

東京都の保活ワンストップ対象自治体では、施設情報収集や見学予約に対応するサービスが提供されています。(東京都デジタルサービス局) 港区や江東区でも、対象施設の見学予約や施設情報収集の導線が案内されています。(港区)

見学で聞きたいこと:

Area質問
受入0歳児の受入月齢、慣らし保育の期間、途中入園の可否
生活登園・降園時間、延長保育、昼寝、食事、離乳食
持ち物おむつ、布団、着替え、名前付け、毎日の準備
体調発熱時の連絡、登園停止、病後の対応
連絡アプリ、連絡帳、電話、外国語対応の有無
安全災害時対応、避難場所、緊急連絡
費用実費、延長保育料、用品代、給食関連費
入園後面接、健康確認、入園前説明会、提出書類

入れなかった場合に確認すること

認可保育園に入れなかった場合でも、すぐに「何もできない」と決めつけないでください。次の申込月、二次募集、認証保育所、認可外保育施設、職場復帰時期、育休関連の手続きなど、確認すべきことが複数あります。

荒川区は、保育園に入園できなかった場合の育児休業給付金の延長について、管轄のハローワークや勤務先に確認するよう案内しています。(荒川区) 厚生労働省は、2025年4月以降の育児休業給付金の支給対象期間延長手続きについて、申告書、保育所等の利用申込書の写し、市町村の保留通知などの確認が必要と案内しています。(厚生労働省)

重要なのは、給付や育休延長が自動的に認められると考えないことです。保留通知や申込書控えが必要になる可能性があるため、提出前にコピーや控えの保存について区・人事・労務担当・ハローワークに確認しましょう。杉並区も、育児休業給付金の延長を予定する場合、申込書類の写しを取るよう案内しています。(杉並区)

  • 保育園の最終入園可否を決める。
  • 区の指数や利用調整結果を保証する。
  • 給付や育休延長を保証する。
  • 申請書類を政府・自治体へ提出する。

次にやることチェックリスト

  1. 住んでいる区の「保育施設利用のご案内」を探す。
  2. 4月入園か途中入園か、希望月を決める。
  3. 出生前申込ができるか確認する。
  4. 就労証明書の様式と発行条件を確認する。
  5. 人事・労務担当に就労証明書の依頼時期を聞く。
  6. ここdeサーチ、区公式、東京都保活ワンストップで施設を探す。
  7. 見学予約をする。
  8. 指数表・過去の倍率・空き情報を確認する。
  9. 入れなかった場合に備え、保留通知や申込書控えが必要か人事・労務担当・ハローワークに聞く。