保育園・保活

認可・認証・認可外保育園の違い:東京で探す前に知る申込先・確認先

認可・認証・認可外の違いは、制度名だけでなく「どこに申し込むか」「何を確認するか」で考えると分かりやすくなります。

認可・東京都認証・認可外・企業主導型の保育施設の申込先を整理する東京の家族
保育施設の種類は、制度名だけでなく申込先、契約先、確認先で分けると整理しやすくなります。

東京で保育園を探すときは、まず「認可・認証・認可外のどれがよいか」よりも、「どこに申し込むか」「何を確認するか」で分けると整理しやすくなります。認可保育園等は、市区町村に申し込み、保育の必要性の認定や利用調整を受ける流れです。東京都認証保育所は、東京都独自の制度で、利用者と施設の直接契約です。認可外保育施設は、認可保育所等以外の保育施設の総称で、申込方法・料金・契約内容は施設ごとに確認します。(こども家庭庁)

この記事では、東京で保育施設を探す前に知っておきたい施設種別の違いを、申込先・料金確認・公式検索サービス・見学時の質問に落とし込んで整理します。

まず結論:違いは「どこに申し込むか」で見る

種類ざっくり理解主な申込先・契約先最初に確認すること
認可保育園等国の制度に基づく認可施設。認可保育所、認定こども園、地域型保育事業などが含まれます。住んでいる区市町村入園案内、申込締切、必要書類、利用調整の基準
東京都認証保育所東京都が大都市の保育ニーズに対応するために設けた都独自の制度です。施設に直接申し込み・直接契約空き、料金、利用時間、申込方法、区の補助
認可外保育施設認可保育所等以外の保育施設の総称です。施設に直接確認することが多い料金、保育内容、安全面、無償化や補助の対象可否
企業主導型保育施設企業主導型保育事業による施設。制度上は認可外保育施設に分類されます。勤務先または施設従業員枠・地域枠、利用条件、料金、空き

認可保育園等は、保護者が市区町村に申し込み、自治体が利用調整を行う仕組みです。こども家庭庁の説明でも、2号・3号認定では市町村に認定を申請し、希望施設を申し込んだうえで、市町村が利用調整を行う流れが示されています。(こども家庭庁)

一方、東京都認証保育所は、東京都が認証する都独自の制度です。東京都は、認証保育所について「利用者と施設の直接契約」であること、すべての施設で0歳児から預かること、13時間開所を基本とすることなどを説明しています。(東京都福祉局)

認可外保育施設は、認可保育所等以外の保育施設です。東京都のQ&Aでは、認可保育所等と認可外保育施設の違いとして、申込方法、保育料、運営費などが異なることが説明されています。(東京都福祉局)

認可保育園等:区市町村に申し込み、利用調整を受ける

認可保育園等を利用したい場合、まず確認するのは住んでいる区市町村の入園案内です。認可保育園等では、保護者の就労などにより「保育の必要性」が認定され、そのうえで希望する施設に対して自治体の利用調整が行われます。(こども家庭庁)

保育施設の種類ごとに申込先を分けたフローチャート
認可は区市町村、認証・認可外は施設確認が中心になるなど、最初の確認先が変わります。

保育認定には、最長11時間の「保育標準時間」と、最長8時間の「保育短時間」があります。ただし、実際にどの時間で利用できるかは、保護者の就労状況、自治体の認定、施設の運営時間などを確認する必要があります。(こども家庭庁)

東京23区では、申込締切、利用調整の点数、必要書類、出生前申込の扱い、途中入園の扱いが区ごとに異なります。たとえば世田谷区は、4月入園は申込者が多いと案内しており、2026年度4月入園では一次選考の申込締切日を複数の申請方法ごとに示しています。(世田谷区) 渋谷区も、2026年度4月入園のオンライン申請・郵送・窓口の締切をそれぞれ案内しています。(渋谷区)

そのため、認可保育園等を検討する場合は、施設一覧だけでなく、必ず自分の区の「入園案内」「利用調整基準」「必要書類」を確認してください。

東京都認証保育所:東京都独自の制度で、施設と直接契約する

東京都認証保育所は、東京都が大都市の保育ニーズに対応するために設けた独自制度です。東京都は、認証保育所の特徴として、0歳児からの預かり、13時間開所を基本とすること、東京都が設置を認証すること、利用者と施設の直接契約であることなどを挙げています。(東京都福祉局)

ここで大事なのは、認証保育所は「認可保育園と同じように区の利用調整で決まる施設」ではないという点です。基本的には施設に直接問い合わせ、見学、申込、契約の流れを確認します。

ただし、東京では区によって、認証保育所の保育料補助や空き情報の案内がある場合があります。東京都の認証保育所一覧は、A型・B型の施設一覧を公開していますが、空き状況、料金、入園できる月齢、申込順や選考方法は各施設・各区で確認する必要があります。(東京都福祉局)

認可外保育施設:施設ごとの確認が特に大事

認可外保育施設は、認可保育所等以外の保育施設の総称です。東京都のQ&Aでは、認可外保育施設について、認可保育所等とは基準、目的、申込方法、保育料、運営費などが異なると説明されています。(東京都福祉局)

認可外という名前だけで、施設の良し悪しを判断するのは避けたほうがよいです。施設ごとに、開所時間、対象年齢、保育内容、職員体制、給食、園庭、延長保育、安全管理、保護者負担額が異なります。

東京都は、保育施設を選ぶときには、実際に施設を見学し、情報収集をして、保育内容を確認したうえで選ぶことを勧めています。(東京都福祉局) 認可外保育施設を検討する場合は、見学時に「料金」だけでなく「安全」「職員体制」「連絡方法」「急な休園時の対応」まで確認しましょう。

企業主導型保育施設:制度上は認可外、企業枠・地域枠を確認する

企業主導型保育施設は、仕事と子育ての両立を支援するための制度の一つです。こども家庭庁は、企業主導型保育事業について、多様な働き方に対応した保育サービスの拡大を目的とし、地域住民の子どもの受け入れも想定していると説明しています。(こども家庭庁)

一方で、企業主導型保育施設は、法律上は認可外保育施設に分類されます。児童育成協会も、企業主導型保育施設は国の企業主導型保育事業の助成を受けた施設であり、法律上は認可外保育施設であると説明しています。(児童育成協会)

利用を検討する場合は、勤務先が契約している枠なのか、地域枠として申し込めるのか、空きがあるのか、料金はいくらか、対象年齢や開所時間はどうかを施設に確認します。

保育料・無償化を見るときの注意

保育料を比べるときは、「認可だから必ず安い」「認可外だから必ず高い」と決めつけないほうが安全です。

認可保育園等では、保育料は自治体のルールに基づきます。一方、認証保育所や認可外保育施設では、施設ごとの料金表や契約内容を確認する必要があります。東京都のQ&Aでも、認可保育所等と認可外保育施設では、保育料の決まり方が異なることが示されています。(東京都福祉局)

幼児教育・保育の無償化も確認ポイントです。こども家庭庁は、3〜5歳クラスの子どもなどを対象に幼児教育・保育の無償化が実施されていると説明しています。認可外保育施設等で無償化の対象になるには、市区町村から「保育の必要性」の認定を受ける必要があり、3〜5歳クラスは月37,000円まで、0〜2歳の住民税非課税世帯は月42,000円までが対象とされています。(こども家庭庁)

ただし、無償化や補助の対象になるか、何を申請するか、どの費用が対象外かは、市区町村や施設に確認してください。

東京で保育施設を探す公式ルート

ここdeサーチを見る

こども家庭庁の「ここdeサーチ」では、全国の教育・保育施設の情報を確認できます。住所、教育・保育内容、利用定員、実費徴収額などが閲覧できる公式サービスです。(こども家庭庁)

ただし、ここdeサーチだけで入園できるかどうかが分かるわけではありません。空き状況、申込方法、締切、見学予約、料金の詳細は、区市町村や施設に確認します。

東京都の保活ワンストップを確認する

東京都は、対象自治体で施設検索、見学予約、入園申込などをオンラインで進める「保活ワンストップ」の取り組みを案内しています。東京都デジタルサービス局のページでは、保活ワンストップの対象自治体数、対象施設数、施設検索、見学予約、自治体の申込案内などが示されています。(東京都福祉局)

ただし、保活ワンストップはすべての区・すべての施設で同じように使えるわけではありません。対象自治体、対象施設、できる手続きは必ず最新の公式ページで確認してください。

区の入園案内を読む

認可保育園等を申し込むなら、最終的に重要なのは住んでいる区の入園案内です。たとえば、世田谷区は電子申請・窓口・郵送の申込方法や、申込有効期間を案内しています。(世田谷区) 渋谷区は、申込書類や就労証明書、出生前申込に関係する書類などを案内しています。(渋谷区)

同じ東京23区でも、締切や提出書類は同じではありません。「東京ではこう」と一般化せず、自分の区の公式ページを見ることが大切です。

施設に問い合わせる前のチェックリスト

保育施設を探し始めたら、次の順番で確認すると進めやすくなります。

区役所・市役所に確認すること

  • 認可保育園等の申込締切
  • 4月入園と途中入園の違い
  • 利用調整の基準、点数、指数表
  • 申込に必要な書類
  • 就労証明書の様式
  • 出生前申込や0歳入園の扱い
  • 入園できなかった場合の通知や申込継続
  • 認証・認可外・企業主導型に関する補助や無償化認定

勤務先に確認すること

  • 就労証明書をいつ依頼できるか
  • 復職予定日をどう書くか
  • 時短勤務予定がある場合の記載
  • 育休中に入園申込をする場合の社内手続き
  • 入園できなかった場合の勤務・休業の扱い

施設に確認すること

  • 空き状況
  • 申込方法と選考方法
  • 見学の可否
  • 対象年齢・受け入れ月齢
  • 開所時間・延長保育
  • 月額料金、入園時費用、実費負担
  • 給食・アレルギー対応
  • 休園日、急な休園時の連絡
  • 慣らし保育の期間
  • 保護者との連絡方法
  • 災害時・けが・発熱時の対応

入園できなかった場合に確認すること

認可保育園等に入園できなかった場合の扱いも、区によって異なります。たとえば世田谷区は、入園できなかった場合の通知、申込の有効期間、次月以降の扱いを案内しています。(世田谷区)

このとき大事なのは、「入園できなかった=自動的に育休延長や給付が決まる」と考えないことです。勤務先、ハローワーク、区の入園担当に、それぞれ必要な書類や手続き、期限を確認してください。

よくある質問

認証保育所は認可外ですか?

東京の実務では、東京都認証保育所は「東京都独自の認証を受けた施設」として、認可保育園とは別に扱われます。東京都は、認証保育所を都独自の制度として説明しています。(東京都福祉局) 一方、国の無償化制度では、地方自治体独自の認証保育施設が認可外保育施設等の文脈で扱われることがあります。(こども家庭庁) そのため、記事内では実務上分かりやすいように「認可」「東京都認証」「認可外」を分けて説明しています。

認可と認証は併願できますか?

制度上の申込先が違います。認可保育園等は区市町村に申し込み、東京都認証保育所は施設と直接契約する仕組みです。(こども家庭庁) 併願の可否や、内定した場合の扱いは、区と各施設に確認してください。

認可外保育施設は無償化の対象になりますか?

対象になる場合があります。ただし、認可外保育施設等で無償化を受けるには、市区町村から保育の必要性の認定を受ける必要があります。3〜5歳クラスは月37,000円まで、0〜2歳の住民税非課税世帯は月42,000円までが対象とされています。(こども家庭庁) 実際の申請方法は市区町村で確認してください。

企業主導型保育は誰でも使えますか?

施設によります。企業主導型保育は、従業員向けの枠だけでなく、地域住民の子どもの受け入れも想定されています。(こども家庭庁) ただし、地域枠の有無、空き状況、料金、対象年齢は施設ごとに異なります。

ここdeサーチだけ見れば十分ですか?

ここdeサーチは、全国の教育・保育施設の住所、保育内容、利用定員、実費徴収額などを見られる便利な公式サービスです。(こども家庭庁) ただし、空き状況、申込締切、利用調整、見学予約、施設ごとの最新料金は、区市町村や施設で確認する必要があります。

保育園に入れなかったら何をすればいいですか?

まず、区の通知内容と申込継続の扱いを確認します。世田谷区の例では、入園できなかった場合の通知や、申込の有効期間が案内されています。(世田谷区) そのうえで、勤務先には復職・育休の扱い、ハローワークには育児休業給付に関係する書類や手続きについて確認してください。入園や給付の可否は、必ず各窓口で確認します。

次に読むとよい記事

保育施設の種類が分かったら、次は「いつ申し込むか」「どう探すか」「見学で何を聞くか」を確認しましょう。

  • 東京で保育園申し込みはいつから?
  • ここdeサーチの使い方
  • 保活ワンストップサービスとは?
  • 保育園見学で何を聞く?

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